兵庫県は、2021年に県立尼崎総合医療センターで医療事故によって患者が死亡したとして、遺族に約2100万円の損害賠償を支払う方針を固めたと、2月13日に発表しました。
県によりますと、2021年12月、県立尼崎総合医療センターで意識障害と呼吸器不全を患い入院していた80代の女性が、病室内で心肺停止の状態で見つかりました。
当時、血中酸素濃度の低下を知らせるアラームが鳴っていましたが、スタッフが他の患者に対応していたため、異変を認識できなかったということです。
女性は心肺蘇生が施されましたが、低酸素脳症によって意識が戻らないまま、2023年2月に死亡しました。
県は医療事故を認め、遺族と協議し2150万円の損害賠償を支払うことで和解する方針を固めたということです。
県は、異変に対応するスタッフを増やし、再発防止に努めるとしています。