【姫路城マラソン】65歳・弓削田眞理子が“世界記録超え”、「次は2時間59分」

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■初マラソンで優勝

「世界遺産姫路城マラソン2024」が2月11日に行われ、フルマラソンは午前9時に大手前通りをスタートした。

男子は、一般参加でマラソン初挑戦の森川陽之(もりかわ・はるゆき 名古屋大大学院)がスタート直後に飛び出し、夢前川を北上→塩田温泉付近で折り返し→夢前川を南下→サイクリングロード→姫路市街地までトップを維持して走り続けた。

サンテレビでは午前11時からレースを生中継し、2019年の大会で優勝した篠藤淳(しのとう・じゅん 山陽特殊製鋼 陸上競技部コーチ)さんが解説を務めた。

姫路城マラソン 男子優勝 森川陽之(名古屋大大学院)/2月11日

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(先頭車カメラが39㎞付近を2時間6分台で独走する森川を映す)

篠藤氏「少し疲れてきたという印象はあるが、前にしっかりと体を進めることができているので、このままいけば大会記録(2時間16分54)を更新できるのではと思う」

(最後疲れた森川は大手門から姫路城内に入り、2時間17分29秒のタイムで三の丸広場にゴール。そのまま倒れ込んだ)

篠藤氏「キツいですね。(力を)使い切りましたね」

(森川が橋本航介アナのインタビューに答える)

「初めてのフルマラソンなのに、最初から飛び出すという無謀な挑戦をしたが(笑)、最後までトップを守れて良かった。沿道の応援がすごく温かくて力をもらえた。来年度から市民ランナーになるが、2時間10分を切りたい」

■自己ベストで3連覇

女子は市民ランナーの横田歩(よこた・あゆみ 三木市陸協)が大会新記録の2時間39分16秒で優勝した。
横田は、コロナ禍による大会中止を挟んで3連覇を果たした。

(横田へのインタビュー)

「足を痛めていたので自己ベストが出るか
微妙だったが、出て良かった。去年よりも沿道の応援が多く感じて力になった」

女子優勝 横田歩(三木市陸協)

—走るたびに自己ベスト

「辛い時もあるけど、大会で自己ベストを出すために日ごろの練習を頑張っている」

■前人未到めざす

注目の65歳・弓削田眞理子(ゆげた・まりこ 埼玉陸協)が去年に続いて快走を見せた。

61歳でフルマラソン2時間台を出した弓削田は、今回、65歳での2時間台をめざしたが、記録は3時間02分21秒(12位)だった。

それでも昨年12月の「THE CHALLENGE RACE」で出した3時間3分20秒(世界マスターズ女子65〜69歳フルマラソン世界記録を申請中)を1分近く縮めた。

(弓削田へのインタビュー)

「サブスリーで(走る)と言ったのに、3時間2分かかってしまった。しかし本当にこのコースは走りやすい」

姫路城前を力走する弓削田眞理子(埼玉陸協)

—65歳で3時間2分はすごい

「私は前人未到のことをやりたい(笑)。(65歳以上で)2時間59分を出したい。70まで若さを保っていきたい」

「去年(姫路城マラソンで)3時間4分。ことし3時間2分。来年もまた来れたら2時間59分。いいじゃないですか、これで。アハハハ」

■「姫路城を見ろ!」

優勝をめざした姫路市出身の北野開平(きたの・かいへい 山陽特殊製鋼=招待選手)は悔しい結果に終わった。

帝京大で箱根駅伝に2度出場した実力ランナーだが、2戦目のフルマラソンは2時間22分54秒で6位だった。

(北野へのインタビュー)

「ラスト35キロ過ぎて、力尽きてしまった。練習不足だと感じております」

(解説の篠藤コーチがスタジオから呼びかけた)

「開平、お疲れ!……後ろ、見てみ。姫路城、土台が大きいやろ。土台が大きくないとあんな大きい城、立たない。基礎作りを継続して、一緒にやっていこう!」

北野開平(山陽特殊製鋼)に語り掛ける篠藤淳コーチ(左上)

■“完全復活”の大会

フルマラソンには市民ランナーら8726人が参加し、制限時間の午後3時までに8264人がゴールに入った(完走率:94.7%)。

今回から沿道での応援が“解禁”となり、6万7000人が声援を送った。

ゴールの「三の丸広場」

また飲食ブースや足湯が復活した大手前公園の「マラソン祭」会場も賑わっていた。
(浮田信明)

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