2021年、兵庫県稲美町の自宅を放火し、同居していた妹夫婦の子ども2人を殺害したとして、殺人などの罪に問われている伯父に対して検察は2月7日、死刑を求刑しました。
伯父(53)は、2021年11月、稲美町の自宅を放火し、同居していた妹夫婦の子どもで、当時小学6年生の松尾侑城君(12)と、1年生の眞輝君(7)を殺害したとして殺人と現住建造物等放火の罪に問われています。
これまでの裁判で、伯父は起訴内容を認めています。 2月7日、神戸地裁姫路支部で開かれた裁判員裁判では、殺害された兄弟の父親が法廷に立ち、「被告には命をもって罪を償ってもらいたい。2人を返してください」と訴えました。
検察側は「妹夫婦への不満を晴らす手段として殺害した行為は極めて重大かつ悪質」だと指摘した上で、「反省が皆無であり更生することは困難」として死刑を求刑しました。 一方、弁護側は、「事件の重大さを認識し、更生の可能性があり死刑は相当ではない」と主張しました。 判決は2月15日に言い渡されます。