姫路市の書写山円教寺で、鬼が災厄をはらう伝統行事、「修正会」が行われました。
儀式の舞台となるのは、去年秋に国の重要文化財に指定されたばかりの円教寺摩尼殿です。
「修正会」は、書写山の開祖・性空上人が亡くなった後に始まり、1000年以上の歴史を持つとされています。
感染症対策で過去3年は扉を開けて行いましたが、2024年は本来の形式となり、扉を閉めた真っ暗な堂内に2匹の鬼が登場。
鈴を鳴らし、たいまつをかざす赤鬼は毘沙門天。
宝剣を握る青鬼は不動明王の化身とされます。
2匹の鬼は四股を踏むように力強く床を踏みしめ、災いをはらうとともに五穀豊穣を祈りました。
詰めかけた参拝者は、たいまつの煙が立ち込める中、繰り広げられる勇壮な鬼の舞に酔いしれていました。