若い世代に関心を持ってもらうため、兵庫県出身の著名人にインタビューを行いました。プロ野球・阪神タイガースの村上頌樹投手と才木浩人投手のメッセージです。
17日朝、西宮市の阪神鳴尾浜球場では、阪神タイガースの選手たちが黙とうを捧げ、犠牲者の冥福を祈りました。
今いる選手のほとんどは、震災を経験していない世代です。
昨シーズン、MVPと新人王を獲得し大活躍した村上投手は、南あわじ市出身の25歳。
(村上投手)
「南あわじ市はそこまで被害は大きくなかったと聞きました。でも上のほう(北淡)は被害がすごかったと聞きました」
震源地の淡路島では62人が亡くなり、8783棟の全半壊の被害が出ました。
被災直後の映像を見た村上投手は-
(村上投手)
「映像で下敷きになっている人とかを見て、災害の被害がすごいんだなと改めて思いました」
村上投手と同じ25歳の才木投手は、神戸市西区出身です。
(才木投手)
「生まれる前なのでイメージがつかないですけど、とんでもないことになっているんだなという感じですよね」
神戸市では4564人が亡くなり、11万2925棟が全半壊するなど、一瞬にして日常が奪われました。
自宅の被害はありませんでしたが、家族から当時の苦労を聞いて育ったといいます。
(才木投手)
「母親が3つ上の兄がお腹の中にいた頃で、妊娠中だったのですごい大変だったと聞きました。
何があってもおかしくない状況なので、(兄が)元気に生きてくれてよかったと思います」
被災地出身の2人は、学校での授業などを通して震災について考える機会が多かったと振り返ります。
30年以内に70~80%の確立で起こるといわれている南海トラフの備えについては?
(村上投手)
「毎年1回は(避難訓練を)やっていたので、いつくるか分からないので真剣にやっていました」
(才木投手)
「当たり前が当たり前じゃなくなった時の対策はちゃんとしておかないとなと思いますね」
1.17は2人にとっても特別な日です。
(村上投手)
「関西で震災があったのは1月17日がすぐ思い浮かぶと思うので、そこで皆さんが家族であったり友達とでも、(防災を)どういう風にすればいいかとか、どこに逃げればいいのかを考えればいいかなと思います」
(才木投手)
「テレビでニュースを見て、こういうことがあったんだなというのをちゃんと目にして、阪神淡路大震災があったことを頭に入れるだけでもいいかなと思います」
阪神淡路大震災の年に「がんばろうKOBE」を合言葉にプレーした当時のオリックス・ブルーウェーブ。チームはリーグ優勝を果たし、被災した人たちを元気づけました。
そして、去年、38年ぶりの日本一に大きく貢献した2人が、地元球団の選手として伝えたい思いとは。
(才木投手)
「パレードで、『おめでとう』より『ありがとう』の方が多かったので。
感謝の言葉を言ってもらえるって、そういう風にファンの皆さんは感じ取ってくれてるんだなと率直に思ったので、応援してくれているファンのために、またもう一回あの光景を僕らも見れたらいいなと思います」
(村上投手)
「皆さんが応援してくれて支えられているので、プレーで恩返しをしたいと思っているので。
パレードをしてすごい声援だったので、これからも力を与えれるようにしていきたいなと改めて思いました」