北朝鮮による拉致被害者で、兵庫県神戸市出身の有本恵子さんが1月12日に64歳の誕生日を迎えました。
恵子さんの父親は、いつか再会できる日を待ち続けています。
神戸市長田区に住む有本恵子さんの父の明弘さん(95)や、姉と妹は、バースデーケーキや赤飯を用意し、大切な家族の誕生日を静かに祝いました。
明弘さんの三女で、12日に64歳の誕生日を迎えた有本恵子さん。 1983年、23歳の時にイギリスに留学中、旅行で訪れていたデンマークで北朝鮮に拉致されました。
恵子さんの母の嘉代子さんは再会を果たせないまま、4年前に亡くなりましたが、明弘さんは、変わらず娘の無事を祈り続けています。
(有本恵子さんの父 明弘さん)
「俺としたらもうちょっと待っとけよと声かけるならそうするしかない」
明弘さんは現在95歳。 心臓に病気を患い、体調がすぐれない日もあります。
(明弘さん)
「心臓が悪い、体力がないからものすごい人より寒く感じる。長いこと生きたなと思う」
待ち続けて41年。 恵子さんの家族は、一日も早い帰国と、問題解決を待ち望んでいます。