兵庫県芸術文化協会は9日、地域で伝統文化の発展や継承に尽力する個人や団体の功績をたたえる「ふるさと文化賞」に、赤穂緞通や彫画の作家などを選んだと発表しました。
今年度で42回目となる「ふるさと文化賞」を受賞した上郡町の見並なおこさんは、途絶えかけていた赤穂緞通の世界に15歳で飛び込み、織り方技法を継承。 その上で今までにない形状の緞通を作るなど、新しい視点を取り入れ発展させました。
明石市の伊藤太一さんは、ケント紙にカッターナイフで彫り込む独自の彫画を編み出し、兵庫のふるさとの風景や暮らしを題材に、温かみのある作品を50年にわたって作り続けています。
この他、団体では、新温泉町で室町時代が起源とされる伝統民俗芸能を地域の幅広い世代で保存継承している久谷ざんざか踊り保存会。 そして、南あわじ市で70年にわたり素人浄瑠璃の全国大会を開催し、淡路人形浄瑠璃の担い手育成などを行う淡路素義審査会が選ばれています。 「ふるさと文化賞」の贈呈式は、今月24日に兵庫県民会館で行われます。