理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」が産業への利用やビッグデータの解析で重視される2部門で8期連続世界一になったことが、11月14日に分かりました。
兵庫県神戸市ポートアイランドの計算科学研究センターで稼働するスーパーコンピューター「富岳」は、新型コロナウイルスの飛沫の広がりの予測や治療薬の開発などに活用されています。
理化学研究所によりますと、富岳は産業に利用される処理性能とビッグデータの解析で重視される性能の2部門で8期連続の世界一を獲得したということです。
一方で、計算能力を総合的に示す世界ランキングでは前回の2位から順位を落として4位となり、1位から3位はいずれもアメリカのスーパーコンピューターが占めているということです。
これを受け計算科学研究センターの松岡聡センター長は、「世界トップクラスの性能が維持できているのは、富岳の技術力の高さと継続的な研究開発により性能の向上を図ってきた成果である」とコメントしています。