■ウインターカップ兵庫県大会 決勝
・女子
三田松聖 100-59 神戸龍谷
・男子
育英 68-67 報徳学園
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高校バスケットボール「ウインターカップ」(全国高校選手権)兵庫県大会決勝が11月4日、グリーンアリーナ神戸で行われた。
女子は三田松聖が4年連続4回目の優勝。
男子は育英が6年ぶり32回目の優勝を遂げた。
両校は12月23日に開幕するウインターカップ2023に兵庫県代表として出場する。
試合はサンテレビで生中継された。
■“女王”の強さ光る
女子決勝。
試合序盤は互いに点を取りあったが、三田松聖が次第にリバウンドを支配し、2次攻撃を仕掛けて点差を広げた。
後半、神戸龍谷はキャプテン島谷芽依(しまたに・めい)が連続得点して反撃したが、三田松聖は、キャプテン初谷一葉(はつたに・かずは)の速いパスからの攻撃で主導権を渡さず、最後は得点を「100」に乗せた。
試合終了後、両キャプテンは笑顔で握手を交わした。
父親の三田松聖・初谷洋志ヘッドコーチとともにサンテレのインタビューを受けた初谷キャプテンは、「うまくいかない時間帯があったが、強みのチームの繋がりが出た。全国大会ではメインコート(女子は準決勝、男子は準々決勝から使用)でプレイできるよう頑張りたい」と語った。
放送の解説を務めた法花津(ほっけつ)俊介さん(兵庫県高体連バスケットボール専門部技術副委員長)は三田松聖について、「王者の風格というか、いいプレイを神戸龍谷さんが出した時に必ず、すぐに走って点を取り返すあたりがすごい」と賞賛した。
■死闘、残り0.4秒で…
男子決勝。
ここ5年間、あと一歩で優勝を逃してきた育英。
一方の報徳学園は、190㎝台の選手を3人揃え、ことしの全国インターハイでベスト8まで進んだ。
序盤から両校が激しく点を奪い合い、後半に入っても、育英の竹本龍二が3ポイントシュートを連発すれば、報徳学園のエース森本虎志が巧みなドライブシュートを何本も決めた。
試合時間残り12.6秒、育英が68-65と3点リードしていたが、最後の攻撃をした報徳学園が残り0.4秒でシュートを決め、68-67とした。
シュート時に育英のファウルがあったため「バスケットカウント」となり、報徳学園にフリースロー1本が与えられた。
実況:湯浅明彦アナ
「ああっと外れた!そして、ここで試合が終わった!」
死闘を制した育英の山川英哲(ひであき)キャプテンがインタビューに、「後半、粘り勝ちして、練習した成果が出てよかったです」と答えると、後ろに立っていた藤村日向(2年)が「苦しかった!」と叫んだ。
放送の解説を務めた下里修嗣さん(兵庫県高体連バスケットボール専門部技術委員長)は「育英は、ディフェンス、速攻、3ポイントシュートと、練習したことをしっかり出し切れた。報徳学園も素晴らしい戦いだった」と両校をたたえた。
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男女決勝の模様はユーチューブの「サンテレビチャンネル」で配信されている。
(浮田信明)