■B2リーグ
神戸ストークス92-89ベルテックス静岡
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男子プロバスケットボール「Bリーグ」が10月5日、開幕した。
西宮から名前を改めたB2西地区・神戸ストークスは、B2に初昇格した西地区・ベルテックス静岡とアウェイで対戦し、92-89で勝利した。
B2リーグは全14クラブが東西2地区に分かれ、来年4月まで各クラブ60試合を戦う(レギュラーシーズン)。
レギュラーシーズンの結果、東西の上位3クラブと、4位以下の勝率上位2クラブ(ワイルドカード)の計8クラブがプレーオフに進出し、ベスト2クラブがB1に昇格する。
東西の最下位クラブはB3に降格する。
■アウェイものとも
試合会場の静岡市中央体育館は、ベルテックスのチームカラー、オレンジ一色に染まり、初のB2戦に沸いた。
ストークスは210㎝のトレイ・ポーターが得点を重ね、ベルテックスは要所で3ポイントシュートで対抗。終盤まで試合はもつれた。
最終の第4クオーター(4Q)、試合時間残り14秒の時点でストークスが90-89と1点リード。
ここでベルテックスは「ファウルゲーム」(わざとファウルをして時間を止め、相手にフリースローをさせたあと、攻撃権を得て逆転を狙う作戦)に出た。
しかしファウルを受けたストークス・綱井勇介が冷静にフリースローを2本決め、92-89と点差は3点に拡大。
ベルテックスは残り13秒から同点をねらって3ポイントシュートを2本放ったが外れ、ストークスが逃げ切った。
ポーターは34得点の大活躍。新外国籍選手のジョーダン・キャロラインも20得点を挙げた。
ストークスひとすじのベテラン・谷直樹が4Qに3ポイントシュートを2本決め、勝利に貢献した。
■選手がやり切った
試合後、ストークスの森山知広ヘッドコーチは「新シーズン始まって最初のゲームでしたので、上手くいかない時間が来る事は想定していましたが、そのなかで選手たちがやり切ってくれた結果だと思います」とコメントした。
ストークスは6日もベルテックスと戦い、14・15日は奈良、21・22日は山形と、アウェイでの戦いが開幕から6試合続く。
神戸での初のホームゲームは25日にワールド記念ホールで行われ、28・29日も同ホールでホームゲームが行われる。
<神戸ストークス>
2011年、県内初のプロバスケクラブ「兵庫ストークス」としてスタート。2016年、「西宮ストークス」としてBリーグ創設に参加し、B2優勝。2017年、B1に昇格するも1シーズンで降格。2018年から6シーズン、B2に留まる。今シーズンから本拠地を神戸に移し「神戸ストークス」に改名。25年には神戸港に新アリーナが完成する。ストークスは英語で兵庫県鳥コウノトリの意味。
(浮田信明)