■五輪予選で大活躍
女子バレーボールVリーグ2部(V2)ヴィクトリーナ姫路は9月29日、日本代表アウトサイドヒッターの井上愛里沙(いのうえ・ありさ)(28)と、日本代表セッターの柴田真果(しばた・みか)(29)の入団を発表した。
井上愛里沙は京都府舞鶴市出身。身長178㎝。
西舞鶴高を経て、2014年、筑波大1年時に初めて日本代表に選ばれた。
2018年、V1久光スプリングス(当時は久光製薬)に入団し、主力スパイカーとして5シーズン在籍。
V1優勝にも貢献したあと、昨シーズンはフランスリーグで活動していた。
9月のパリ五輪予選では7試合すべてに出場し、98得点を挙げる大活躍を見せた。
ヴィクトリーナ入団について井上は、「世界での経験と実績のあるアヴィタル・セリンジャー監督のもと、ひとつひとつのプレーに更に磨きをかけ、ヴィクトリーナの勝利に貢献したいと考えております」とコメントした。
井上の背番号は「10」。
■強豪チームの司令塔
柴田真果は京都市出身。身長171㎝。
京都橘高-日体大を経て、2017年、V1 JTマーヴェラスに入団。
セッターとして6シーズン在籍し、V1連覇に貢献した。
2022年、フランスリーグに移籍し、日本代表にも選出。
今シーズンも代表に選ばれた。
柴田は、「今シーズン、セッターとしての技術を上げて、チームを牽引できる存在になりたいと強く感じています」とコメントした。
柴田の背番号は「5」。
■新リーグ、見据える
昨シーズン不振でV1からV2に降格したヴィクトリーナ姫路は、ことしチームを大増強した。
オランダ代表監督を務めたアヴィタル・セリンジャー氏を監督に招聘。
日本代表で身長196㎝の小林エンジェリーナ優姫、タイ代表のチャッチュオン・モクシーを獲得した。
五輪予選で躍動した宮部藍梨に加え、井上、柴田、小林と、V2ながらヴィクトリーナには日本代表選手が4人も在籍する。
V2リーグは10月28日に開幕するが、チームはその先を見据えている。
V1に代わる新しいトップリーグ「S-Vリーグ」への参入だ。
すでに参入申請を済ませ、来年4月のライセンス交付、10月のリーグ開幕を待つ。
Vリーグに参入して6シーズン目。
ヴィクトリーナは脱皮できるか。
(浮田信明)