兵庫県立の4つの病院が医師に対して、労使協定に基づく上限を超える違法な時間外労働をさせたとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かりました。

是正勧告を受けたのは、尼崎総合医療センターと西宮病院、加古川医療センター、淡路医療センターの4つの県立病院です。

県病院局によりますと、西宮病院では2019年11月と今年の6月の2回にわたって勧告を受けており、月100時間の「過労死ライン」の2倍に近い月190時間の残業をしていた医師もいたということです。

また、尼崎総合医療センターでは、割増賃金の未払いも認定されました。

県病院局は「勧告があったことは真摯に受け止めている。地域の医療提供に影響を及ぼさないように超過勤務の削減に取り組んでいる」としています。