■歓喜の声、声、声
23:41
祝勝会場でビールかけが始まった。
しばらくその様子を中継カメラで映したあと、村上昂輝アナウンサーが監督・コーチ・選手にインタビューしていった。
岡田監督「(きょうのビールかけは)予行演習だから、絶対もう1回しないといけないですね」
近本「(ビールかけは)いいですね。えへへへ…」
糸原「バモス!サンテレビ 最高!」
坂本「コレしたくて、アレしました」
中野「自分がウイニングボール取れたんでよかった」
伊藤「監督にかけに行って来ます」
岩崎「いや〜危なかった!」
大竹「最高のチームメイトと味わう……うわっ(桐敷にビールをかけられる)」
桐敷「頑張ってよかった」
木浪「いまチーム全員がいい感じなので頑張るだけです」
石井「自分は何もしてないんで……」
大山「チームメイトに助けられた。感謝してます」
村上「皆さんに引っ張られただけです。(加治屋にビールをかけられて)ありがとうございます!加治屋さん!」
加治屋「少しでも貢献できたんで良かったです」
小幡「悔しい思いが多かったんで……」(と答えた直後、関係ない〜と叫びながら村上アナにビールをかける)
■肩を組みながら
梅野「(森下と肩を組みながら)こいつ1年目に(優勝を)達成しているから、すごいなと」
森下「梅野さんが一番優勝したい気持ち、お持ちだったので、それしか背負ってなかったです! 」
梅野「(森下の肩を叩き)めちゃくちゃ嬉しいです」
青柳「いろいろあったけど、優勝して、関係ないですね」
ミエセス「(メッセージをと言われて通訳を探しに行く) 監督とはいつも冗談を言い合っているんだ」
原口「(はしゃぎながら村上アナに)監督インタビュー、良かったよ!サイコー!サンテレビありがとう!バモース!」
今岡コーチ「(打線は)日に日に頑張ってくれて、頼もしかった」
才木「(試合の)最初、ちょっと緊張しました……(同じ兵庫県出身で同年代の佐藤が後ろから抱き付く)おお、テル!」
佐藤「サンテレビを見て育ったんで、嬉しいです」
才木「(佐藤と肩を組んで)サンテレビ、最高!」
島田「熱い応援をお願いします。(ノドを押さえて)これ以上はヤバい」
平田コーチ「やっぱりサンテレビだな、最後は」
ビールかけはおよそ23分間続いた。
村上アナは「ふだん取材をして話を聞く選手たちから、かけられるビールというのは、最高の気分です」。
インタビューする選手を連れて会場内を走り回ったスポーツ部・松井愛ディレクターもビールまみれ。
「ビールをかけていただき、私たちもお祝いさせてもらえているようで嬉しかったです」。
■みんなが三冠王
24:06
再びスタジオに戻り、個別の選手インタビューが始まるまで、スタジオと現場でつなぐ。
濱中氏「最初、3番(を誰にするか)に苦しんだが、最後、森下で固定できたのが大きかった」
福本氏「(森下は)勝負しに行ってた。場慣れして、自分の形を崩さなかった」
中田氏「ずば抜けた成績は誰もいないが、総合力で勝った。みんなが三冠王ですよ。……いいこと言うやろ、深夜なのに」
25:10
大竹・村上両投手がサンテレビのブースにやって来て、個別インタビューが始まる。
このあと順次、監督や選手がブースに来た。
梅野「(ケガの回復は)順調で、リハビリ中です。(CSと日本シリーズを)目指して頑張っているが、初めてのことなので、先のことは見えない。
骨折したこの1カ月、外から、みんなの頑張りが見えた。歓喜の中でみんなが抱き合うのを見て、こみあげてきた」
中野「(9回一死のスーパープレーについて)自分の中では準備はしてたので、頭に描いていた打球が飛んで来た。(ウイニングボールは)監督に渡しました。(監督は)おっ、おお、という感じでした(笑)。フライで良かったです」
■特番後も作業が続く
26:39(15日 2:39)
橋本アナ「これからもサンテレビはタイガースを応援し続けます」
中田氏「お休み……」
特番が終了。
本社と祝勝会場で撤収作業に入る。
27:00(15日 3:00)
番組をネット配信するメディア戦略部では、放送終了後も作業が続いていた。
特番の中から、お目当ての選手の映像がすぐに出てくるよう、タイムスタンプとキャプションを付けていく。
28:40(15日 4:50)
配信作業が終了。
マスター(放送を最終チェックする部門)では、まもなく始まる翌15日の放送準備が進められていた。
29:41(15日5:41)
14日の放送が終了した。
15日 5:43
15日の放送開始を伝えるオープニングが始まった。
・・・・・・・
来年、開局55周年を迎えるサンテレビは、ネットワークに属さない「独立局」の強みを生かして、阪神タイガースの試合を開始から終了まで「完全中継」してきた。
水野亮スポーツ部長は、「放送を終えて、こんなに視聴者の皆さんからの感謝の言葉をいただけるとは驚きです。どんな時でもタイガースを応援し続けてきてよかったです。これからも何があっても我等の阪神タイガースを応援し続けるサンテレビでありたいと 決意を新たにしています!」と語った。(了)
(浮田信明)