夏のオリンピックで日本勢最多に並ぶ6大会に出場した、兵庫県宝塚市出身で水泳飛び込みの寺内健選手が9月14日に引退会見を開きました。
寺内選手本人から、集まった報道陣に感謝の印のクッキーが配られるというサプライズで幕を明けた引退会見には、寺内選手と32年間共に戦った馬淵崇英コーチも同席しました。
会見で寺内選手は、引退を迎えた思いを語りました。
寺内健選手は43歳、15歳で挑んだ1996年のアトランタオリンピックから北京オリンピックまで4大会連続出場。
2009年に引退しましたが、2011年に現役復帰し、2021年の東京大会で日本勢最多に並ぶ夏のオリンピック6回目の出場を果たすなど第一線で活躍してきましたが、膝のけがから引退を決意。
9月1日 最後の試合となった日本選手権では、男子シンクロ板飛び込みで見事優勝し、優秀の美を飾りました。
(寺内健選手)
「振り返ると30年以上の飛び込み人生 馬淵崇英コーチと30年以上走ってきたのかという気持ちでいっぱいです。苦しさを超えた先にある景色はコーチと一緒にこれたからこそ戦えたんだと思います」
寺内選手は今後、後輩の育成も含め飛び込みの魅力を伝えていきたいとしています。