神戸市垂水区の神戸徳洲会病院で男性医師が関わったカテーテル手術の後に複数の患者が死亡した問題で、神戸市は28日、病院に行政指導を行いました。
神戸徳洲会病院を巡っては、ことし1月以降、男性医師が担当したカテーテル手術の後に患者6人が死亡したなどとする内部告発があり、神戸市がこれまで3回にわたり、立ち入り検査を実施。その結果、安全管理体制に問題があったとして28日、行政指導を行いました。
市は患者が死亡した際に複数の職員から指摘があったにも関わらず、病院管理者が医療安全対策委員会での検証を怠った他、カルテの記載に不備があった点を問題と指摘。
神戸徳洲会病院に対し、「死因が明らかでない事例は速やかに検証すること」や「医師と看護師の情報共有体制を改善すること」「カルテを正確に記載し最新の内容に保つこと」などを指導しました。
また、神戸市はカテーテル手術については、医療安全管理体制が確保されるまでは再開すべきではないと申し入れていて、神戸徳洲会病院に対し9月11日までに是正報告書を提出するよう求めています。