台風7号は8月15日午後、明石市付近に再上陸したあと、午後8時ごろ、豊岡市付近を北に進んでいます。神戸地方気象台は県北部では、今夜遅くにかけて土砂災害や川の氾濫などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
神戸地方気象台によりますと、台風7号は午前5時前に、和歌山県潮岬に上陸したあと午後1時ごろ、明石市付近に再上陸しました。
県内への上陸は2018年の台風21号以来、5年ぶりです。
午後8時には、豊岡市の北北西およそ40キロにあって北に進んでいます。
兵庫県香美町では、町内に流れる矢田川と湯舟川が「氾濫危険水位」に達したことなどから午後3時半、町内全域の6369世帯1万5858人に最高レベルの避難情報にあたる「緊急安全確保」を発令しました。
これを受けて、県は香美町に「災害救助法」の適用を決定しましたが、矢田川は午後6時40分ごろ、すべての観測所の水位が「氾濫危険水位」を下回りました。
一方、西宮市でも避難所が開設され、自主的に避難する人の姿がみられました。
台風7号の影響で県内では、けが人も確認されています。県によりますと午後3時の時点で西宮市で80代の女性が風にあおられて転倒し、太ももの骨を折る重傷を負ったほか神戸市を中心に15人が軽いけがをしたということです。
県内の16日正午までの24時間降水量はいずれも多いところで北部で250ミリ、南部で200ミリと予想されていて最大瞬間風速は北部・南部ともに陸上で35メートルとなる見込みです。
神戸地方気象台は兵庫県北部では、今夜遅くにかけて土砂災害や川の増水、氾濫に厳重に警戒し、暴風に警戒するよう呼びかけています。