【タイガースWomen】ジャイアンツに“完敗”、29日に東京Dで再戦

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■甲子園でTG初対決

タイガースWomen 0-5 ジャイアンツ女子/7月22日

阪神球団が運営する女子チーム「阪神タイガースWomen」が7月22日、甲子園球場に「読売ジャイアンツ女子チーム」を招き、初の女子TG戦(7イニング制)を行った。

試合は、ともに侍ジャパン女子メンバーのタイガース・坂東瑞紀、ジャイアンツ・小野寺佳奈が先発した。

ジャイアンツは坂東の立ち上がりを攻め、ヒット2本で1点を先制。
その後も小刻みに得点を加えた。

一方、タイガースはコースをつく小野寺の投球に苦しみ、散発のヒット2本のみ。
4回から7回まで三者凡退を繰り返し、完封負けした。

(左)阪神タイガースWomen、(右)読売ジャイアンツ女子チーム/甲子園球場

試合は有料で行われ、3431人が観戦。試合前から入場口には長い列ができた。
サンテレビでは試合開始から終了まで生中継した。

■打球受けても

観客席には両軍の応援団が陣取り、盛んな応援合戦を展開した。

3回、タイガースが二死2塁のチャンスを迎えた場面では、いつものヒッティングマーチが鳴り響いた。

5回には、タイガース2番手投手・植村美奈子の腹部に打球が直撃した。

植村は2塁に送球してランナーを封殺したあと倒れ込んだが、いったんベンチに下がって水を飲むとすぐに再登場。盛んな拍手を浴びた。

観客席には、この日開幕した「全国高校女子硬式野球選手権大会」(兵庫県丹波市・淡路市)に参加する岩手・花巻東高の女子野球部の姿もあった。

阪神タイガースWomenベンチ(背番号40が上本博紀監督)

中継内のインタビューに選手は、「決勝まで行けば甲子園で試合ができる。この雰囲気を感じて優勝したい」と目を輝かせて答えていた。

■次はやり返す

タイガースはこの試合で初めて、タテ縞がない白地の“ホワイトタイガー”ユニホームを着用した。

阪神タイガースWomen 3三浦伊織キャプテン

日本を代表する強打者、タイガース・三浦伊織キャプテン(侍ジャパン女子)は3打席ノーヒットに終わった。

試合後、「いい所を見せたかったが不甲斐ない思いです。私自身も力不足。もっと練習して、女子野球のために頑張りたい」と語った。

タイガースをねじ伏せたジャイアンツ・小野寺は「きょうは100点満点です」と笑顔を見せた。

29日には“敵地”東京ドームに場所を移して、再びジャイアンツと戦う。

上本博紀監督は「やり返すという強い気持ちで臨む」。

■こんな日が来るとは

サンテレビの放送席には、解説の侍ジャパン女子ヘッドコーチ・木戸克彦氏(タイガースWomenチーム統括)と、ゲストの全日本女子野球連盟・山田博子会長が並んだ。

(左から)村上昂輝アナ、木戸克彦氏、山田博子氏/甲子園球場

山田会長は、「(女子のタイガースとジャイアンツが戦う)こんな日が来るとは夢にも思っていなかった。足を運んでくれた観客の皆さまにも感謝しかないですね」と語った。

日本の女子野球は“世界一”の実力がある。ワールドカップは現在6連覇中。

7連覇を目指して、侍ジャパン女子は、9月に広島県三次市で行われる「ワールドカップ・グループラウンドB」に参戦する。
ここを勝ち抜けば、来年カナダで行われる決勝ラウンドに進む。

山田会長 「笑顔が一杯なのが女子野球の魅力だが、技術もどんどん上がっている。ぜひ球場で感じていただきたい」。
(浮田信明)

 

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