性犯罪の規定や処罰の内容を大幅に見直す「改正刑法」が7月13日、施行されました。
「強制性交・準強制性交罪」が「不同意性交罪」に
「改正刑法」ではこれまでの「強制性交・準強制性交罪」が「不同意性交罪」に、「強制わいせつ・準強制わいせつ罪」が、「不同意わいせつ罪」に名称が変更となりました。
「相手の同意を得ない性行為は許されない」という被害者の声が反映された形です。
また、性的行為に同意できるとみなす「性交同意年齢」が、これまでの「13歳未満」から、「16歳未満」に引き上げられ、13歳から15歳は相手が5歳以上年上なら、相手が処罰されます。
この改正刑法の施行を前に、神戸市内で性暴力に抗議する「フラワーデモ」が行われ、被害に遭った当事者や支援者らがその思いを語りました。
性暴力に抗議「フラワーデモKOBE」
「(性暴力)加害者の名前ぐらい堂々と言いたいです。言えないです。言うの怖いです。事実のことを公にしたら名誉毀損なんです。そんなばかな話あるかと思います」
自身が受けた性被害の経験を語る伊藤恵子さん。 伊藤さんは、20代のころに性暴力の被害に遭い、その後、日本で初めてとなる性犯罪の被害者を支援する会社を立ち上げ、当事者として、また、支援する立場としても活動を続けてきました。
7月9日に、神戸・三宮の東遊園地で行われた「フラワーデモ」。
2019年3月に性暴力事件への無罪判決が相次いだことを受け、その翌月から始まり、全国各地に広がっている活動で、伊藤さんは神戸でのこの活動の代表を7月から引き継いでいます。
この日は、参加したおよそ10人が、自身が受けた性被害の体験を話すなどした他、7月13日に施行された「改正刑法」に対する思いを語りました。
フラワーデモは、毎月11日前後に全国各地で行われていて、神戸・三宮の東遊園地では、8月11日にも実施される予定です。