少林寺拳法の世界大会が2023年秋に6年ぶりに日本で開催されるのを前に、6月姫路市で兵庫県の予選会が開かれました。世界大会出場を目指して奮闘する高校生を少林寺拳法世界4位の柴原アナウンサーが取材しました。
柴原アナ「少林寺拳法世界4位の柴原です。報徳学園は少林寺拳法も強いんです」
2023年に創部51年を迎えた報徳学園少林寺拳法部。全国有数の強豪校として知られています。
総体を優勝で飾った選手たちが、次に目指しているのが、世界大会の出場です。少林寺拳法の世界大会は4年に一度開催されますが、新型コロナの影響で延期され、2023年に6年ぶりに日本で開催されます。
報徳学園は予選会で「単独演武」「組演武」「団体演武」の3種目に出場します。「団体演武」の指揮をとるのは松本一輝主将です。
柴原アナ「世界大会に向けて今の心境はいかがですか?」
松本主将「高校生の大会の経験はあるが、大学生・社会が参加する大会の経験はないので、色んな技術を吸収できるので、プラスに考えて挑戦したい」
2023年秋に6年ぶりに開催される少林寺拳法世界大会。柴原アナは“この方”を訪ねました。
明石市で道場を構える今井明雄さん86歳。現在、世界で十数人しかいない最高段位の九段です。
今井さんは少林寺拳法発祥の地・香川で、創始者から学び、約60年間、指導者として世界各国で魅力を伝えてきました。
今井先生「人づくりが基本。みんなそれぞれが無限の可能性を持っている。一生懸命修行したら無限の可能性は花も開くし、実もみのる」
世界4位の柴原アナも今井さんに稽古をつけてもらいました。
コロナの影響で延期となった世界大会。今井さんも大会の盛り上がりに期待を寄せています。
今井「一つのスタートとしてやっていってほしい。悔いのないように。」
今井さんも県内の高校生を応援しています。
少林寺拳法世界大会「兵庫県予選会」には、小学生から社会人までの747人が出場しました。
報徳学園が出場する「団体演武一般の部」には、高校生から社会人までの計7チームが参加。この中で一組しか世界大会に出場することは出来ません。今井先生も演武を見守ります。
持ち前のスピードと息の合った演武で高得点を得るも、結果は2位にあたる優秀賞。松本くん率いる報徳学園はあと一歩のところで、世界の舞台へ駒を進めることはできませんでした。
「団体演武」での世界大会出場は逃した松本くんですが「組演武」で見事、世界大会への切符を手にしました。
松本「自分が努力してきたことが実ったんでめっちゃうれしいです。しっかりとこの成績に油断することなく世界1目指して頑張っていこうと思います。」
兵庫県から世界の舞台へ。高校生の挑戦は続きます。