西宮市で18日、「火垂るの墓記念碑」建立3周年を記念する朗読劇が上演され、集まった人が戦争で犠牲となった人を偲びました。
西宮市の震災記念碑公園には2020年6月に火垂るの墓記念碑が建てられました。
作家・野坂昭如さんの小説「火垂るの墓」は、両親を亡くした兄と妹が池のほとりで生活しながら戦時中の混乱を生き抜こうとするも、栄養失調によって妹が亡くなる物語で、幼い妹と2人で西宮市のニテコ池で50日間を過ごした作者自身の実体験が描かれています。
18日、西宮市内の公民館では記念碑の建立3周年を記念して「火垂るの墓」の朗読劇が披露されました。
朗読劇には、破天荒で知られる野坂さんが一貫して訴えた「戦争を忘れてはいけない」というメッセージを後世に伝えるという意思が込められています。
朗読劇を主催した火垂るの墓記念碑委員会は、小説を知って記念碑に足を運んでもらい戦争の悲惨さを学んでほしいとしています。