サッカーJ1・ヴィッセル神戸のアンドレス イニエスタ選手(39)が7月1日のJ1リーグ「ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌」を最後に退団することが発表されました。
FCバルセロナではUEFAチャンピオンズリーグやラ・リーガなどのタイトルを獲得、スペイン代表としてもワールドカップや欧州選手権などを制覇するなど、世界を代表するプレーヤーのひとりであるイニエスタ選手は、2018年にヴィッセルへ加入しました。
ヴィッセル神戸でのイニエスタ選手は、現在スコットランドのセルティックに在籍する古橋享梧選手など、多くの選手の得点を演出、自らもこれまでJ1リーグで通算21ゴールを挙げ、2019年と2021年にはJリーグのベストイレブンに選出されるなど、ワールドクラスのプレーで神戸のサポーターたちを魅了しました。
ヴィッセル神戸のチームメイトやスタッフへの感謝を述べながら涙ぐむ場面もあった退団会見でイニエスタ選手が「一番の思い出」のひとつとして挙げたのはクラブに初タイトルをもたらした2020年1月の天皇杯制覇でした。元ドイツ代表のルーカス ポドルスキ選手や、元スペイン代表のダビド ビジャ選手との『VIP』トリオを擁したヴィッセルが、完成して間もない国立競技場での決勝を制覇した場面は、ヴィッセルサポーターにとっても忘れられない瞬間です。
そんなイニエスタ選手ですが、ヴィッセル加入後6シーズン目を迎えた今年は出場機会が減り、リーグ戦の出場はこれまで3試合にとどまっています。イニエスタ選手は会見で、「できれば引退までヴィッセル神戸でプレーしたかったが、なかなか物事は思い通りにいかない。引退するまではピッチで活躍をし続けたいという自分の決断をクラブはリスペクトしてくれた。」と話しました。
気になる今後については「まだわかりません。」と話すイニエスタ選手ですが、「今後もヴィッセル神戸とは関わり続けたい。」と、何かしらの形でのヴィッセルとの連携を示唆しました。
イニエスタ選手のヴィッセルでのラストマッチは7月1日、ノエビアスタジアム神戸で行われる「ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌」です。試合後には退団セレモニーが行われる予定です。
(櫻井祐貴)