【バレー】V2降格のヴィクトリーナ姫路、新「S-Vリーグ」参入に意欲

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記者会見する(左から)Vリーグ機構 國分裕之会長、大河正明副会長/4月26日

■“世界最高峰”めざす

日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)は4月26日、来年秋にスタートする新リーグの名称を「S-Vリーグ」(エス・ヴイ・リーグ)と発表し、概要を明らかにした。

現行のV1・V2・V3(女子はV2まで)の体制を改め、上位の「S-Vリーグ」と「Vリーグ」の2部制とする。

新設される「S-Vリーグ」は

①最大16チームで、降格なし
②参入の要件は、ホームアリーナの明確化、チーム名に地名表記、財務の安定化など
③V2、V3でも参入可能
④6月にクラブライセンスを公表。参入申請、審査を経て、来年4月に参入チーム決定。10月に開幕
⑤試合はホーム&アウェー。各チーム年間44試合を行い、上位チームがプレーオフ
⑥ファンが応援しやすいよう、コートチェンジなし
⓻世界最高峰をめざす

がポイント。

外国人選手の出場ルールや選手の移籍ルールなどは今後検討される。

V2降格で記者会見する ヴィクトリーナ姫路・橋本明球団社長/4月14日

記者会見でVリーグの大河正明副会長(Bリーグ前チェアマン)は、
「BリーグからはVリーグを、『集客、選手の年俸、アリーナなど、これからだよね』とみていた」と明らかにしたうえで、BリーグにはNBA、プロ野球には大リーグという最高峰がそびえる中で、「(日本の)バレーボールは世界最高になるチャンスがある」と新リーグに期待を込めた。

新監督に決まったアビタル・セリンジャー氏

■“V2からS-V昇格”視野に

新たな「S-Vリーグ」には、V1とV2上位チームの多くが参入意思を持つとみられている。

今季V1で大敗。入れ替え戦でも敗れ、V2降格が決まったヴィクトリーナ姫路の橋本明球団社長は26日、「S-Vリーグ」に参入する意向を明らかにした。

ヴィクトリーナの場合、ホームアリーナが明確で、地元企業が支援するなど、V2ながら参入要件をクリアする可能性はあるとみられる。

橋本社長はV2降格を受けて4月14日、記者会見し、来季の監督に前オランダ女子代表監督のアビタル・セリンジャー氏(64)の就任を発表すると共に、チーム創設以来務めてきた球団社長を5月末で退任すると表明した。

セリンジャー新監督は各国で指揮を執った実績があり、日本でも「オレンジアタッカーズ」(神戸市)でコーチを務めリーグ優勝に貢献した。

新監督のもと、来季はV2で、そして参入が認められれば来々季は「S-Vリーグ」で、ヴィクトリーナ姫路は再出発を図る。
(浮田信明)

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