3月29日、兵庫県神戸市に住む80代の女性が、「1000万円の詐欺に遭った」と兵庫県警に届け出ました。

兵庫県警は、特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと3月27日、神戸市兵庫区に住む82歳の女性宅に、息子の同僚や医師を名乗る男から、「息子さんが体調を崩して病院に来ている」「息子さんの喉にできものができており、がんかもしれない」「息子さんが携帯電話と財布を落として、会社のカードが無くなったので、経費を現金で準備しなくてはならない。
いくらか準備できませんか」などと、うその電話がありました。

女性はその後、自宅を訪れた息子の同僚の娘を名乗る20歳ぐらいの女に、現金1000万円を手渡し、だまし取られたということです。

翌28日、息子に電話をした際に詐欺に遭ったと気付き、警察に届け出ました。

警察は、「息子の同僚などを名乗り、お金がいると言って現金を要求する電話は絶対に詐欺なので、警察に相談してください」と注意を呼び掛けるとともに、特殊詐欺事件として捜査しています。

県内では3月22日に神戸市北区で、「喉にポリープができている」「会社でお金が必要になった」などと言って現金を要求する電話があり、70代の女性が自宅を訪れた息子の同僚を名乗る男に、現金200万円をだまし取られています。