明石海峡を行きかう大型船舶の交通管制を行う大阪湾海上交通センターが、老朽化により淡路市から神戸市に移転し、23日、新庁舎の開所式が行われました。
大阪湾海上交通センターは第5管区海上保安本部が所管していて、神戸ポートアイランドの南端に完成した新庁舎は、巨大なレーダー塔を含み高さおよそ44メートルです。
23日は、服部本部長らが出席して看板の除幕式が行われました。
また、公募していたセンターの愛称は、海の指揮者を意味する「マリンタクトKOBE」に決まり、命名者である会社員の田中靖さんが一日センター長に任命され、施設内を視察しました。
このセンターは、2018年の台風21号で関西空港連絡橋にタンカーが衝突した事故を教訓に、これまでは明石海峡だけだった管制区域を、大阪湾北部全域へと拡大し管制機能を強化しています。
3月12日から稼働したセンターは今後、大阪湾を行きかう船を監視し、適切な情報提供を行って海の安全確保に当たります。