土地取引の基準となる地価が発表され、兵庫県では住宅地の地価の平均が15年ぶりに上がり、商業地も3年ぶりに上昇に転じました。
ことしの基準地価は県内では前の年と比べて住宅地が平均で0・7パーセント、商業地が1・3パーセント上がり、工業地も35年ぶりにすべての調査地点で上昇しました。新型コロナウイルスの影響が弱まり全国的に景気が緩やかに持ち直していることが要因です。
神戸・阪神間の都市部を中心に上昇傾向ですが、明石市や加古川市、播磨町など郊外にも影響が波及しています。
例えば、神戸9区の中では、北神急行線の市営化やテレワークの普及などで北区では15年ぶりに西区も26年ぶりに上昇に転じました。
住宅地で最高価格だったのは芦屋市船戸町で、ブランド力の高さから1平方メートルあたり66万5000円。中でも上昇率が高かった上位5カ所すべてが神戸市灘区で東灘区や中央区と比べた割安感から住宅需要が増しているということです。
商業地の最高価格は三宮センター街がある神戸市中央区三宮町で、1平方メートルあたり625万円でした。