プロ野球の阪急(現オリックス)で3回の盗塁王に輝き、関西弁を駆使した通訳としても活躍したロベルト・バルボンさんが3月12日、急性肺炎のため兵庫県西宮市内の病院で亡くなりました。89歳でした。
キューバ・マタンサス州出身のバルボンさんは大リーグでの経験はありませんが、阪急に入団した1955年にパ・リーグで最多となる163本のヒットを放って、49個の盗塁を記録しました。
その後、1958年から3年連続で盗塁王に輝き、近鉄に移籍した1965年限りで現役を引退しました。
1958年、二塁手部門でベストナインに選ばれています。
引退後は、阪急のコーチを務めたほか、球団ではギャグを交えた大ざっぱな日本語の訳が人気を集めました。
「世界の盗塁王」福本豊さんは、「チコさん(バルボンさん)は、明るく楽しい人だった。周りを明るい空気にする人だった。マルカーノやウイリアムスのスペイン語の通訳をした際、『みんな好きと言うてる』とアバウトな表現が思い出に残っている」と話しています。
1969年5月6日に甲子園球場で行われた阪神ー広島戦は、サンテレビの阪神公式戦野球中継の第1回目で、バルボンさんが解説を務めました。
バルボンさんの生年月日は、1933年3月13日です。