淡路市の佐野港にほど近い道路沿いに、ありました「あわじ探偵事務所」。看板にはコーヒーとシネマの文字が。民家の前のキッチンカーを覗いてみると…。
【店主 大須賀王子さん】
「こんにちは、いらしゃいませ。(ここは)コーヒー屋さんです」
とはいうものの、キッチンカーの後ろではなにやら映像が流れていたり、メニューを見ると、いろんな銘柄のコーヒーの他に「張り込みサンド」?
【大須賀さん】
「簡単に言うとホットサンドです」
こちらが、この日のおすすめコーヒー、どっしり深い味わいの「ケニア」。そしてケニアに合う、張り込みサンド「抹茶あんこ」。
それにしても、探偵事務所とは一体どういうことなのか?飲食スペースで詳しく聞いてみると。
【大須賀さん】
「まずは短編映画から始まったのが『あわじ探偵事務所』です。その映画から飛び出したコーヒー屋さんというのが、あわじ探偵事務所っていう名前のキッチンカー(カフェ)ですね」
実は、店主は俳優の大須賀王子さん。「ドクターX」など数々のドラマや映画に出演し、アメリカのハリウッドでも活動した経歴があります。
そんな大須賀さんがコロナ禍を機に淡路島に移住し、島の人たちと一緒に作った映画がきっかけで開業したカフェがこちらのお店だったのです。
【大須賀さん】
「まず探偵事務所っていう看板で『なんや興信所ができたん』っていうリアクションから、『張り込みサンド』、探偵だけにねっていうような、ギャグじゃないんですけど、まじめにやっているんですけど、ちょっとウケてくれる。そんな部分も面白いかなと思って」
大須賀王子さんは、淡路島の映画館で撮影されたサンテレビの新連続ドラマ「稲妻ムービーマーケット」にも出演しています。
ユニークなコンセプトのカフェの店主と俳優業というふたつの顔を持つ大須賀さんの今後は?
【大須賀さん】
「コーヒー屋さんとして、美味しいコーヒーにこだわってお客さまに提供していきたいという気持ちは持ち続けていきたいと思っていますし、『大須賀王子』としても続けていくつもりです。コーヒー屋さんは現実としてのもの、そして『大須賀王子』はフィクションの中での探偵です。」
【大須賀さん】
『辛抱強く頑張るにはこの張り込みサンドだな』
『美味い、コーヒーは何て深いんだ』
『次はどんな依頼が舞い込んでくるのか、楽しみだな』