退去にかかる費用約114万円を複数の退去者からだまし取ったとして、陸上自衛隊の伊丹駐屯地は7日、官舎の入退去者を管理していた1等陸曹の男性を懲戒免職処分にしたと発表しました。
懲戒免職処分となったのは三重県の久居駐屯地業務隊の50代の1等陸曹の男性です。
伊丹駐屯地によりますと、男性は官舎の入退去者を管理する業務に就いていた2016年7月から2019年3月までの間、自己負担となっていたハウスクリーニング代約114万円を複数の退去者からだまし取ったということです。
ハウスクリーニング代は本来、退去者から直接清掃などを行う業者に支払いますが、1等陸曹の男性は自ら現金を受け取り、業者に渡していなかったということです。
1等陸曹の男性はだまし取った114万円について「遊興費に使った」と話し、退去者への弁済はすでに済んでいるということです。
このほか、1等陸曹の男性を行為を認識していたものの報告しなかったとして50代の幹部自衛官の男性が停職2日の懲戒処分を受けています。