少年事件の記録が各地の裁判所で廃棄されていた問題で、最高裁は14日、神戸連続児童殺傷事件の遺族から意見の聞き取りを行いました。
少年事件の記録廃棄問題を調査している最高裁は14日、神戸連続児童殺傷事件で殺害された土師淳くんの父・守さんから意見の聞き取りを行いました。
史料的価値の高い少年事件などの記録をめぐっては、最高裁の内規で事実上「永久保存」とするよう義務付けられていますが、2022年、各地の裁判所で廃棄されていたことがわかり、最高裁は有識者委員会を設置し、保存や廃棄の経緯などを調査しています。
14日の委員会で、土師さんは「事件記録の保存のあり方について手続きをしっかり定めておくべき」などと意見を述べ、最高裁の総務局長は「今回の件は適切ではなかった。廃棄したことを反省している」と土師さんに謝罪しました。
最高裁は、4月をめどに調査の報告書をまとめるとしています。