29年間にわたって兵庫県の神戸港周辺などで警備救難業務を担ってきた神戸海上保安部の「巡視艇きくかぜ」が老朽化に伴い引退することになり、14日、解役式が行われました。
「巡視艇きくかぜ」の解役式には、乗組員や神戸海上保安部の職員など合わせて13人が出席しました。
「巡視艇きくかぜ」は1994年に就役し、主に神戸港の周辺海域や淡路島沿岸で警備救難業務を担い、これまでに海難救助人数210人、検挙件数650件の成果を上げてきました。
また、阪神淡路大震災の発生時には支援物資の搬送を行うなど、被災者支援の業務にもあたりました。
14日の解役式では「きくかぜ」の労をねぎらい献酒が行われたほか、乗組員の手で船体番号が消されました。
【巡視艇きくかぜ 田中宏和 船長 】
「きくかぜに乗らせてもらって2年たつんですけど、先代の船長たちが無事故で海難救助等々完遂できたことを、私の2年間も特に無事故で全ての業務を行えたので良かったなと思っています。」
3月1日には、「巡視艇きくかぜ」の後継として「新造船きくかぜ」が就役するということです。