■女子V1
・姫路 0-3 東レ/2月4日
・姫路 0-3 東レ/2月5日
■会場わかせたが
女子V1リーグ・ヴィクトリーナ姫路は2月4、5の両日、ホームで強豪・東レと対戦し連敗した。
姫路は20敗目を喫し(2勝)、依然V1最下位に沈んでいる。
4日の試合。
0-2で迎えた3セット目、姫路は21-22と終盤まで競ったが、東レに3連続得点を許し、押し切られた。
5日の試合。姫路は3セット目に23-19と4点リードし会場をわかせた。
しかし自らのサーブミスと相手のサービスエース、石川真佑(日本代表)のスパイクなどで東レに6連続得点を奪われ敗れた。
先月の試合中にボールが顔面を直撃し、欠場していた姫路のエース、セレステ・プラク(オランダ代表が)が4日に復帰。
両日あわせて31得点を挙げた。
4日の試合後、プラクは「コンディションは100%とはいかないが、ほぼ完全に近い」と語った。
■観客数は“トップ”
試合会場のヴィクトリーナ・ウインク体育館(姫路市)には、4日は1283人、5日は1540人の観客がつめかけ、
チームカラーのピンク一色に染まった。
コロナ禍で以前よりは減っているものの、両日とも姫路は、同日の女子V1の6試合で最も多い観客を集めた。
4日の試合後、宮部は「(敗れた試合でも)拮抗する場面がある。100%の力を出せるようポジティブにいく」と語り、
プラクは「自分たちの力は最下位ではない。自信を持って戦う」と宣言した。
■積極的な選手起用
今季の姫路はコンディション不良の選手が相次いでいる。
キャプテン荒谷栞と前キャプテン貞包里穂の主力2人が、ケガからのリハビリ中で今季まだ出場なし。
昨季204得点を挙げた渡邉かや、ミドルブロッカーの長野有紗も出場できていない。
このため安保澄監督は、年明けから積極的に打開策を打ってきた。
①宮部藍梨(日本代表)を本来のレフト(アウトサイドヒッター)で起用
②セッター登録・清田萌のレシーブ能力を生かしてリベロで起用。花井萌里(日本代表)とのダブルリベロに
③20歳のセッター・坊野明里を先発で起用
④セッター対角(ライト)のサウスポー・田中咲希をミドルで起用
⑤アウトサイドヒッター登録の金田莉実をミドルで起用
4、5の両日も、セット間に田中がライトからミドルにポジションを変えるなど、複合的な対応を見せた。
■兵庫出身選手ら3人内定
ヴィクトリーナ姫路は2月1日、入団内定選手3人を発表した。今季の試合に出場できる。
ミドルブロッカーの足立溜奈(あだち・るな)は兵庫県丹波市出身。176㎝。
氷上高-東京女子体育大(在学中)。
「明るくパワーあるプレーで頑張ります」。
アウトサイドヒッターの野津亜珠佳(のず・あすか)は兵庫県たつの市出身。171㎝。
龍野高-筑波大(在学中)。
「地元兵庫県でバレーを続けられることに感謝」。
セッターの山田絢音(やまだ・あやね)は岩手県陸前高田市出身。171㎝。
高田高-都留文科大(在学中)。
「高さのあるトスワークでチームに貢献」。
姫路の入団内定選手は計5人となった。
(浮田信明)