兵庫県教育委員会は、2021年に実施された県立加古川東高校(理数科)の推薦入学適性検査で問題文に誤りがあったと発表しました。受検者全員を正解にし、合否に影響はないということです。
兵庫県教育委員会によりますと、2021年2月16日に実施された県立加古川東高校の推薦入学適性検査で、「四角すい」ではない立体を「四角すい」と表現するなど問題文に誤りがあったと発表しました。
問題は、「図のような四角すいOABCDがある。OA=OB=OC=OD=2cmで底面ABCDは1辺の長さが1cmの正方形である。あとの問いに答えなさい」(途中略)「四角すいのOAPCDの体積は何立方センチメートルか、求めなさい」というもので、この問題について、受検者全員を正解とし、6点を与えたということです。
2023年に、過去問を見た中学校の教諭からの指摘で発覚し、合否判定資料を再度作成のうえ、合否判定を行ったところ、合否に影響はなかったということです。
県教委は「事前に問題を点検したが、不備に気付かなかった」としていて、今後、適性検査の点検体制の見直しを徹底するなどして再発防止に努めるとしています。