プラスチック廃材を活用 創意工夫をはぐくむおもちゃ

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やって来たのは、丹波市にあるこちらの工場です。家電用製品や建設機械のプラスチック部品の製造を行っています。しかし、どう見てもおもちゃとは無縁の工場。「にじいろぶろっく」は、何の廃材を使ったものなのでしょうか?

【土田化学 4代目 土田翔大さん】
「もともとは電気用品に使われる部品のひとつ」

「にじいろぶろっく」は、電気用品を製造する過程で傷などがついてしまったプラスチック廃材を再生させたおもちゃです。

【土田さん】
「年間約1トンもの廃材として捨てていた現状が目の前にあったので、それを何か別の形に活かして、誰かを喜ばせるものに出来ないかなと思い作り始めたことがきっかけです」

ツイッターで活用法を募集したところ、鉢植えや小物入れ、さらにはボウリングの玉を置く台など、約40件ものアイデアが集まりました。その中でも、特に多かったコメントというのが?

【土田さん】
「自分が思っていた以上に、子ども達に何か提供できないかというコメントをいただいて。それだったら自分も熱量を込めて取り組めると思い、(おもちゃを作ることに)踏み切った」

子ども用のおもちゃを作ると決め、誕生したのが「にじいろぶろっく」でした。この円形のシンプルさが、おもちゃのこだわりだそうです。

【土田さん】
「シンプルな形だからこそ、現場や子ども達にあった遊び方や使い方ができるんじゃないかなと思っています」

「にじいろぶろっく」の遊び方を聞いてみると…

【土田さん】
「シンプルに積み重ねることができるので、どれだけ高く積めるかなと挑戦する子ども達も多くいたかなと思います。
(ブロック以外の遊び方では)押し相撲の要領で遊んだりとか、面に絵を描いたり、水を入れて水かけの道具する子ども達もいました」

また、友達同士で転がして遊んだり、滑らせて遊んだり、子どもたちに渡せば遊び方は無限大!

【土田さん】
「子ども達に自由に考えて遊んで欲しいなという想いがどこかにあるので、だったらこっちで遊び方を決める必要はないんじゃないかと思っています」

プラスチックの廃材が、シンプルだけれど遊び方が自由自在なおもちゃに生まれ変わりました。子ども達の感性でまだまだ用途は広がっていきそうです。

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