【木内アナウンサー】
「丹波篠山市の中心街から車で30分ほど来たところ、もう京都との県境辺りなんですけど、ここに古民家があるんですが、『粽(ちまき)』と書かれていますね」
「おくも丹波黒豆肉粽」は、本格的な台湾南部の中華ちまきで有名なお店です。看板商品はというと…
【おくも丹波黒豆肉粽 店主 仲谷佳子さん】
「こちらです。こちら『丹波黒豆肉粽』といいまして、黒豆と豚肉、鶏肉しいたけ、など具だくさんのちまきになっています。
(篠山ならでは?)そうですね、特産の丹波黒豆を使っていまして、地元産のもち米を使用しております」
大阪で居酒屋やバーを経営していた仲谷さんは、家族で丹波篠山市に移住し、地元産の食材で何かつくってほしいという要望に応え、4年前にこの店をオープンしました。
昨年全面リニューアルを果たしたお店の中は…
【木内アナ】
「あ~、ちまき屋さんに本が沢山並んでますけどもね」
8席のイートインスペースの隣にずらりと並んだ古本。こちらは「たきブックス」といいます。
舞台美術家としても活躍する夫の洋介さんが選んだ、センスあふれる本や雑誌を楽しむことができます。私も気になる一冊をみつけました。これ、魚のさばき方の解説書なんです。
【仲谷さん】
「お待たせしました、『丹波黒豆肉粽』と『黒豆薬膳茶ジャスミン』でございます」
【木内アナ】
「いい香りがしてきますね。食欲がそそられます」
大きな黒豆や各種具材が詰まった台湾の伝統的なちまき。その特徴は食べ方にありました。
【仲谷さん】
「ちまきに黒豆醤油と黒豆きなこをかけてお召し上がりください」
こんな風にして食べるちまき、初めてですがそのお味は?
【木内アナ】
「美味しい!黒豆の甘みが口の中に広がってきて、きな粉がいい感じに甘みを締めてるんですよね。もちもちとしたもち米…食感も楽しめますし、ほんと美味しいですね」
【仲谷さん】
「通常の蒸したちまきではなく、生米から長時間茹でて作っております。
うちでは8時間ほど茹でているんですけど、台湾でも同じようにつるつると召し上がっていただく。滑りもよくなりますし」
そして、ちまきと併せて黒豆やジャスミン、薬膳をブレンドしたお茶も頂いてみました。
【木内アナ】
「ちまきの甘みと、お茶の苦味がぴったりですね。これ美味しいです、うん」
丹波発の絶品の中華ちまきをこれからどうやって広めたいのか聞いてみると。
【仲谷さん】
「もちろん全国、いろんな人に食べてもらいたいと思っているが、最後は究極は宇宙食になればいいなと」
【木内アナ】
「これ保存もききますし、行けるんじゃないですか?」
【仲谷さん】
「そうなればいいなと」
【木内アナ】
「楽しみですね」