■連敗が止まらない
Vリーグ女子1部(V1女子)は10月に開幕し、ここまで12試合を消化した(2チームは10試合消化)。
ヴィクトリーナ姫路は開幕戦で岡山シーガルズに勝利したが、2戦目から黒星が続いている。
12月3日の首位・JTマーヴェラス戦は、16-25、19-25、14-25 と各セット20点に到達できずじまい。サンテレビの試合中継で解説を務めた竹下佳江さん(ヴィクトリーナ姫路元監督、元日本代表)は「なんにもさせてもらえなかった」と嘆いた。
Vリーグことし最後の試合となった翌4日のJT戦も、第2セットでデュースに持ち込むのがやっと。20-25、25-27、14-25で敗れ、とうとう連敗は「11」。最下位に沈んでいる。
■ケガでリタイア続出
今季から指揮を執る安保澄(あぼ・きよし)監督=元女子日本代表コーチは、開幕3、4戦目のKUROBE戦で、いずれも姫路が2セットを先取しながら3セットを奪われ、連続逆転負けしたことが誤算だったと話す。
ケガ人が続いているのも痛手だ。
昨季の開幕戦で左ひざを負傷した荒谷栞が今季からキャプテンを務めるが、まだ試合には復帰できていない。
また前キャプテンの貞包里穂が4月に左ひざを負傷しリタイアしたほか、昨季の主力メンバー、長野有紗や渡邉かやも今季はまだ出場できていない。
■新年7日からリーグ再開
一方、新加入の日本代表・宮部藍梨(兵庫県出身)は開幕からレギュラーで活躍。
安保監督が「光るものがある」と評価する9人制出身の吉崎ひな(鹿児島県出身)も楽しみだ。
また26日には、来季の入団内定選手として、ミドルブロッカーの伊藤麻緒(東海大在学中 178cm)とリベロの吉田眞奈(千里金蘭大在学中 166㎝)が発表された。新年から出場できる。
今季の姫路のスローガンは「突破」。3季連続でV1下位にとどまった現状を打破する意味だ。
年明け7日のアウェイ日立戦から2023年の戦いが始まり、1月21、22日にはホーム姫路での試合も予定されている。
荒谷キャプテンは力強く来年の抱負を語った。
「後半戦、ヴィクトリーナらしく突破した姿をお見せできるように頑張ります!」
(浮田信明)