兵庫県南あわじ市で12月10日、農業用のため池の水を抜き、たまった泥を海に放流する「かいぼり」が行われました。
この取り組みは南あわじ市の湊里水利組合が主催したもので、県民局の協力の下、地元の人やコープこうべの組合員と職員など、数多くのボランティアが参加しました。
近年、瀬戸内海では水質の改善が進んだ一方で、窒素やリンなどの栄養塩が減り深刻な不漁が課題となっていて、「かいぼり」は農業用のため池の水を抜いて、栄養分を含んだ泥を海に流すことで、豊かな海の再生にも役立つということです。
池の水を抜いて泥かきが進むと、ブルーギルなどの外来生物も確保されていました。
主催した水利組合は今後も地域の人たちと共にかいぼりを行っていくとしています。