兵庫県警機動隊の男性巡査が自殺したのは先輩隊員からのパワハラが原因だとして両親が県に損害賠償を求めている裁判の控訴審が1日、大阪高裁で始まりました。
この裁判は兵庫県警機動隊の木戸大地巡査が2015年10月に自殺したのは、先輩隊員や上司からのパワハラが原因だとして両親が県に8000万円余りの損害賠償を求めているものです。
一審の神戸地裁はパワハラ行為を認め、県に慰謝料100万円の支払いを命じたものの、自殺との因果関係はなかったと結論付け、県と両親の双方が控訴していました。
12月1日の控訴審で原告側は木戸巡査が自殺する1時間前にも叱責されていたことなど証拠を正しく評価して自殺とパワハラの因果関係を認めるべきだと主張しました。 一方、県は改めて請求棄却を求めました。