福知山線脱線事故車両の保存施設 完成が予定より遅れ

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JR西日本は11月12日、福知山線脱線事故の遺族らに対し、事故車両の保存施設の完成が当初の予定より1年ほど遅れると伝えました。

乗客ら107人が死亡した2005年4月の福知山線脱線事故の事故車両の保存を巡り、JR西日本は大阪府吹田市の社員の研修施設を拡張し保存施設とするとして遺族らと協議を重ねてきました。

遺族は事故の悲惨さが伝わるよう裁断された車両の実寸大の模型を展示するよう要望していて、JR西日本は説明会でその要望を受け入れると発表。 その上で、2024年の秋頃としていた保存施設の完成予定が1年ほど遅れることについて理解を求めました。

事故で妻と妹を失った浅野弥三一さんは「研修にどう使うのか説明がない。遺族の皆さんの気持ちを考えてというがJR西日本が考えているのかはよくわからない」と話しました。

保存施設の建物の設計はほぼ完了していて、JR西日本は年明け以降から工事に着工していく予定です。

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