1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の全ての事件記録が廃棄されていた問題で、最高裁が神戸家庭裁判所の当時の職員らを対象に10日から聞き取り調査を開始したことが分かりました。
1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件をめぐっては、神戸家庭裁判所が逮捕された当時14歳の元少年に関する全ての事件記録を廃棄していたことが分かりました。
この問題で最高裁は、当初「個別の案件は調査しない」としていましたが、10日から神戸家裁の当時の職員らを対象に廃棄の経緯などについて聞き取り調査を開始したことがわかりました。
最高裁によりますと、調査はリモート形式で行われ、数日間にわたって実施されるということです。
重大な少年事件の記録の廃棄は全国で相次いでいて、最高裁は保存の運用が適切だったか年内に開く有識者会議で検証するとしていて、神戸家裁への聞き取り調査もその一環と説明しています。