神戸連続児童殺傷事件 なぜ重要事件の資料が廃棄 専門家「保存規定の見直しを」

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なぜ神戸連続児童殺傷事件の記録は廃棄されたのか、そして、再発防止に向け必要なことは何なのか、専門家に話を聞きました。

少年事件に詳しい甲南大学の渡辺修特別客員教授は、「どのような機関がどのような手続きでいかなる基準で永久保存を決めるか、細部が何も決まっていない。ただ保存することができると、全て内輪に任されてしまっているんですね。もともと保存の規定自体の不備が表に出てしまった。」と話します。

そして、今回廃棄された資料について、「警察・検察がじっくり積み重ねてきた捜査資料 法律記録と呼ばれているものと、家裁に来てから調査官や鑑別所の技官などが少年についての生い立ちや、いろんなことを調べていった社会記録がある。 残念ですが、これは付添人の方が事件の当時、審判の当時閲覧・謄写(書き写し)することができないんですよ。したがって、復元は無理だと思う。それだけに本当に惜しいことをしてしまった。」

その上で、史料的価値の高い事件の記録を残していくために、求められることについては、「社会的・歴史的な意義ある事件について、どのように評価するのかについては、第三者機関を交え、記録の方法も紙ベースではなく、デジタルアーカイブのようなものを作っていく 抜本的に考え方を変えるべきだと思います」と指摘しました。

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