日本の教育を学び、カンボジアの教育水準を高める参考にしようと、カンボジアの教育関係者が神戸市を訪れ、小学校の授業を見学しました。
神戸市灘区の美野丘小学校を訪れたのは、カンボジアで小学校の教員を目指す学生を指導している教官たち10人です。
教官によりますと、カンボジアでは教育環境が整っておらず、子どもへの教員の指導も十分でないなど、教育の質の向上が課題となっています。
今回の視察は、カンボジアの教育水準を高めてもらおうと神戸国際コミュニティーセンターが企画し、1年生の算数の授業では子どもたちが積極的に発表し、意見を出し合っている様子を見学しました。
このあとの3年生の音楽の授業では、先生が一方的にリコーダーの演奏を教えるだけでなく、子どもたちが自分の音色と向き合う時間が設けられ、教官たちは熱心にメモをとるなどして生徒主体の教育現場を学んでいました。
カンボジアの教官たちは21日以降、市内の大学の講義も見学するということです。