去年、神戸市北区で勤務先のコンビニエンスストアの店長から現金を奪い窒息死させたとして、強盗致死の罪に問われている男の裁判員裁判で、神戸地裁は29日、懲役24年の判決を言い渡しました。
無職の男(29)は去年5月、神戸市北区で、アルバイト先のコンビニエンスストアの店長だった森下浩さん(当時62)の顔や両手首を粘着テープで縛り、車のトランクに閉じ込め、現金およそ13万円を奪った上、車を畑に転落させて窒息死させたとして強盗致死の罪に問われています。
これまでの裁判で男は起訴された内容を認めています。
29日に開かれた裁判員裁判の判決で、神戸地裁の入子光臣裁判長は、「卑劣な計画的犯行と認められるものの、場当たり的で高度な計画性はない」とした上で、「軽度の知的障害が与えた影響は軽微であったとはいえ責任非難を大きく低下させるものではない」などとして、無期懲役の求刑に対し、懲役24年を言い渡しました。