創立100年を超える男子校・神戸村野工業。
現在新校舎を建設中で、来年度から「彩星工科(さいせいこうか)高校」に校名を変更しイメージを一新します。
保健体育の平田徹先生。
今年7月からから監督に就任し30年甲子園出場から遠ざかる野球部の再建を託されました。
平田さんは強豪・横浜高校前監督。
激戦区神奈川で夏3連覇を達成するなど選手・指導者時代合わせて14回甲子園に出場しました。
しかし、横浜高校監督時代の2019年、選手への暴言などが報道され、監督を解任され母校を退職。
今回、再出発となりました。
理想はバッテリーを中心とした守り勝つ野球。
そこにソツのない走塁とチームバッティングをプラスし負けないチームを目指します。
チームには平田流意識改革が。
アップはヨガを取り入れ、深い呼吸で心身の準備を整えます。
髪型は自由。
練習中はこまめに水分補給。
選手を「守備班」と「攻撃班」の二手に分け1日置きの交互に。
「攻撃班」は打つ、走るのみの「ノースロー」で肩を休ませます。
また週1回の休養日で、けがの予防に細心の注意を払います。
では横浜高校で学んだ、勝つために1番大切な事とは?状況判断能力を磨くためのケース打撃です。
ランナーを置いて監督がサインを出します。
状況に応じた打撃や走塁、守備を身に着けます。
さらにプレーの良しあしとその理由を監督が質問。
選手自身が考え答えを出すのが平田流指導法です。
例えば1死2塁のセンターフライ。
センターが捕球する確率と落ちる確率を考えたランナーの判断は。
こうした話し合いで判断の精度を1つ1つ高めていきます。
傾聴と丁寧な指導で野球部の再建へ。
甲子園への挑戦は、これからも続きます。