去年、神戸市北区でコンビニ店長の男性を車のトランクに閉じ込めて現金を奪い窒息死させたとして強盗致死の罪に問われている男の裁判員裁判が神戸地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。
強盗致死の罪に問われているのは、神戸市北区の無職の男(28)です。
起訴状によりますと男は去年5月、当時アルバイト先だったコンビニの店長・森下浩さん(当時62)の鼻や口を粘着テープでふさいで車のトランクに閉じ込め、現金およそ13万円などを奪い、その後、運転操作を誤って車を畑に転落させた後も森下さんを放置し、窒息死させたとされています。
21日、神戸地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、男は起訴された内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は、「事前にドライブレコーダーのSDカードの外し方をインターネットで調べたり、粘着テープを購入したりするなど、計画的な犯行だった」と指摘。
一方、弁護側は、「事実に争いはなく、量刑が争点だとした上で、粘着テープを顔に貼った事は、それだけで亡くなるほど危険な行為ではなかった」などと述べました。