兵庫県淡路市で2年続けて国の特別天然記念物コウノトリのひなが巣立った巣が先日の台風11号による強風の影響で落下したことが分かりました。
9月6日に台風11号が接近した影響で、コウノトリのひなが巣立った巣が落下し、一部が電柱の上に残っています。コウノトリを見守ってきた近くに住む石井廣志さんが巣の落下に気付きました。
淡路市では2021年、兵庫県内では但馬地域以外で初めてコウノトリのペアが巣を作りひなが誕生しました。 そして、2022年3月にも同じ巣で同じペアからひな2羽が生まれ、地元の住民たちに見守られながら元気に巣立っていきました。
神戸地方気象台によりますと、台風11号が接近した9月6日の巣の周辺地域の最大瞬間風速は午前8時半ごろの20・2メートルで、巣は飛ばされ、飛び散ってしまいました。
豊岡市の県立コウノトリの郷公園によりますと、今後、ペアが巣を修復し、再び産卵する可能性は十分にあるということで、地元では新たなひなの誕生に期待しています。