全国的に教員不足が深刻化する中、神戸市教育委員会は、教員免許を持ちながら教職に就いていない、いわゆる「ペーパーティーチャー」に教育現場に戻ってもらおうと25日から研修を実施しています。
「KOBE教員スタートプログラム」は、教員不足の解消につなげようと神戸市教育委員会が初めて実施したもので、教員免許を持ちながら教職経験がなかったり、教育現場から離れたりしている「ペーパーティーチャー」23人が参加しました。
神戸市では、2022年5月の時点で小学校で19人、中学校で7人の欠員が出るなど教員不足が深刻化していて神戸市教育委員会は教育現場の新たな担い手として「ペーパーティーチャー」に着目しています。
研修は、5日間の日程で行われ、初日の25日は保護者から寄せられた意見の対処方法を学んだほか、学校で起こるさまざまなトラブルを予想し、グループで議論しました。 研修では、ICT・情報通信技術を活用した教育やいじめ対応など最新の教育課題について集中的に学ぶということです。
研修に参加した「ぺーパーティーチャー」は、9月から市立の小中学校などで臨時講師として勤務する予定で、欠員状況に応じて順次配置されるということです。