(バンドー神戸青少年科学館 長尾碧さん)「場内中央にご注目下さい。こちらが新たな光学式プラネタリウム「Infinium Σ KOBE(インフィニウム・シグマ・コウベ) 」です(拍手)
新しく生まれ変わった青少年科学館のプラネタリウム。老朽化で引退した先代に代わり、 3代目のプラネタリウム投映機が今月、デビューしました。
天の川銀河を俯瞰することも。さまざまな角度から眺めることができます。もう一度神戸に戻って星空を見上げてみましょう。
独自の最新LEDを使った投映技術により、リアルな星を再現できるようになったプラネタリウム。
さまざまな困難を乗り越え、やっとデビューを迎えることができたのです。
ことし1月。
新しくなるプラネタリウムについて打ち合わせを行う、バンドー神戸青少年科学館の古田綾香さんと長尾碧さん。
(科学館 古田さん)「次の新しいプラネタリウムの機械の操作卓、コンソールって言われてる操作卓のボタン配置などの話を今してました。」
(科学館 長尾さん)「新しくなるとデジタルで出してるものと光学式で出してるものが完全に一緒に動いてくれるようになるので様々な星空が自由に今までよりも自由に出せるようになります。」
新たなプラネタリウム投映機を迎えるために、さまざまな意見を出し合う日々。
忙しく過ぎる中、大切な仲間との「別れの日」がやってきます。
2004年から18年間にわたり 星空を映し続け、「おじいちゃん」と呼ばれ愛されてきた投映機、「GSS-KOBE(ジーエスエス・コウベ)」
(科学館 古田さん)「GSS-KOBEももう18年というと機械的におじいちゃんと表現するには相応しい。たくさんの人に幸せや癒やし勇気を与えてくれて「ありがとうございました」と本当に伝えたい。」
ことし2月、老朽化によるリニューアルのため最後の公演。
(科学館 長尾さん)「皆さま本日は本当に本当に足をお運びいただき ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております(拍手)この終わりっていうのは言わば次の始まりへの一歩でもあるので次のステージへと神戸の科学館進んで行きます。」
最後の公演の翌日から始まった「GSS-KOBE」の撤去作業。
それに合わせ、星を映し出すスクリーンの役目のある壁も新しいものに張り替えます。
そして5月。プラネタリウムの機材搬入の開始です。
(作業員)「オーライ!オーライ!」
(コニカミノルタプラネタリウム 伊藤さん)「(Qこれは何ですか?)これが真ん中の恒星を映し出す機械になります。スターボール(恒星球)と言われていまして光学式プラネタリウムの一番ベースとなるものになります。」
壁と床を一新して、生まれ変わったドーム。この台座に、プラネタリウム投映機を設置します。
まずは、スターボールを設置するための台座から。
(作業員)「よっしゃ!いけ!水平に!はーい!いいぞ!」
(作業員)「そっち大丈夫やな?よーし!はい、いいよ。もう動からへんで。いいそこ?よし、降ろせ! あー!動いた!」
ドーム全体に綺麗な星を映すため、台座の中心に設置しなければいけないのです。線1本分の繊細な作業が求められます。
(作業員)「線一本!線一本! 片っぽずついってな。」
(作業員)「せーの、あい!」
線1本分の狂いも無く、台座を設置。
そしていよいよ、プラネタリウムの心臓部分の登場です。
(作業員)「両方の位置をピッタリ合わせてやってよ。難しいぞ。はい上げて!」
(作業員)「声出せよ。ゆっくり!」
今後、何年も何十年も神戸を照らすスターボールの設置が完了。
緊張する作業を無事に終え、みんな一安心です。
(コニカミノルタプラネタリウム 伊藤さん)「替えが効かないものなのですごく緊張して設置しています。順調に乗せることが出来て良かったと思います」
多くの人が携わった設置作業。次は科学館のスタッフの番です。
リニューアル初日は、あさ9時半のオープンと同時に多くの人で賑わいます。
(客)「午前8時くらいから一番に並んだ。プラネタリウムがいっぱいになったら見れなくなっちゃうので」
(科学館 長尾さん)「本日はバンドー神戸青少年科学館にお越しいただきありがとうございます。場内中央にご注目下さい。こちらが新たな光学式プラネタリウム「Infinium Σ KOBE(インフィニウム・シグマ・コウベ) 」です(拍手)きょうから再び神戸のプラネタリウムに星明かりがともります。」
(科学館 古田さん)「3、2、1、0」
(暗転→星座群→歓声)
星のまたたきや色まで表現が可能になり、より本物に近い星空になった「Infinium Σ KOBE(インフィニウム・シグマ・コウベ) 」
最新の4Kプロジェクターも導入され、明るさや色の再現性が格段に向上しているのです。
(科学館 長尾さん)「星が本当にきれいになっていて自分で投映して解説していても惚れ惚れとしちゃうぐらいの星の美しさ。たくさんの方に見ていただきたいの一心です。」
(科学館 古田さん)「まだまだ出来ることの一部しか活用できてないと思うので、どんどんどんどん(Infinium Σ KOBEと)仲良くなってお客さんに見せられる部分を増やしていけたらと思っています。」
-2022年7月19日放送「NEWS×情報キャッチ+」