去年、尼崎市のマンションの敷地内で元妻を刃物で刺して殺害したとして殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判で、神戸地裁は24日、懲役17年の判決を言い渡しました。
西宮市の無職の男(33)は去年10月、尼崎市のマンションの駐輪場で元妻で医療系事務員の女性(当時28)を牛刀で複数回突き刺して殺害したとして殺人などの罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は「復縁を断られて恨みを募らせ、犯行に及ぶなど、殺意は強固で悪質」などと指摘し、懲役18年を求刑。一方、弁護側は「反省している」として懲役15年が相当と主張していました。
24日の裁判員裁判の判決で神戸地裁の小倉哲浩裁判長は「執拗かつ残虐な犯行で殺意は強固、被害者には何の落ち度もない」とした上で、「真に反省の態度を示しているとは言い難い」などとして、男に対し懲役17年を言い渡しました。