兵庫県伊丹市の阪急伊丹駅とJR伊丹駅、どちらの駅からも徒歩7~8分くらいのところにある、市立伊丹ミュージアム。
2軒の町家は江戸時代に建てれられたもので、伊丹ミュージアムの一部となっています。
まずは国の重要文化財、旧岡田家住宅へ。伊丹はその昔、透き通った清酒が生まれた場所だそうで、酒造りで栄えた当時の面影を残しています。
(榎木アナ)「中は広々としていて天井も高く大きな梁もありますね」
榎木アナが見入ってしまったのは、酒造りの工程を紹介するアニメーションです。酒造りで栄えた伊丹には文化も花開きます。そして、俳諧・俳句ひろばでは伊丹ゆかりの人の句が並んでいます。
スクリーン映像やジオラマで知る伊丹の歴史
今回のリニューアルの最大の見所がこちらです。
(館長)「ここに映像展示があって、この映像展示もパッと見てなんだろうということで」
伊丹市役所の隣にあった博物館の展示物を移転して建物を増築しました。スクリーンの映像も凝っていて、街道沿いの街・伊丹ではどんな歴史を歩んできたのかがよく分かります。
(榎木)「この方教科書でお見かけしたことがある気がする」
(館長)「教科書によく載っている行基さんと言いまして、有名なのは奈良の大仏を作った方、伊丹には昆虫館がありましてそこには昆陽池があります。その池を作ったのが行基さんで、切っても切れない関係です」
(榎木)「もう一つ、あちらの大きな展示物も気になるんですけども…」
(館長)そうですね、こちらは伊丹郷町という昔の街並みを精巧に再現したジオラマで、江戸時代に伊丹が一番隆盛を極めていた時代のものです」
(榎木)「精巧に再現されているので、より細部を楽しんでほしいですよね」
(館長)「立体感もすごくしっかりしているので、こうやって見ると本当に鳥になった気分でも見られます」
(榎木)「いろんな楽しみ方ができる大きな展示物ということになっていますね」
多くのイベントも開催!
こちらのミュージアム、見て楽しいだけではないんです。館内には広いアトリエもあって、様々な講座も開かれています。
(館長)「きょうは手織りもの講座をやっておりまして生徒さんたちに先生が指導している。今後は工芸だけではなく俳諧だとか歴史だとかいろんな分野で使ってもらおうかなと」
(館長)「敷地内には立派な庭園もあって、心地いい空間に癒やされます」
(榎木)「1日時間があっても足りないくらいですね」
(館長)「ありがとうございます。色んなジャンルが集まっているのがこの市立伊丹ミュージアムのいいところなんですね。例えば絵本の展示を見に来て歴史の展示を見に行ってもいいですし、いろんなイベントに参加してから俳句俳諧の展示を楽しんでもいいですし、いろんな楽しみ方をしていただいたらうれしいなと思います」
(榎木)「伊丹のちょっと知らないいろんな部分に出会える旅になるかもしれませんね」
(ニュース×情報 キャッチ+ 6月15日放送)