兵庫県新温泉町の県立但馬牧場公園で、但馬牛の魅力を広く伝える「但馬牛」アンバサダーを育成する講習会が初めて開かれました。
この講習会は、日本農業遺産に認定された「但馬牛を育成するシステム」について、広く伝えてくれる人材を育成しようと兵庫県が企画し、15日の第1回には、但馬地域で飲食業や観光業に関わる32人が出席しました。
講習会では、全農兵庫県本部の成瀬祥純さんが、但馬牛を加工した食肉が「但馬牛(ぎゅう)」と呼ばれ、その上位クラスが「神戸ビーフ」として認定されると説明しました。
また、参加者は公園内にある但馬牛博物館を訪れ、日本の黒毛和牛の99・9%に但馬牛の遺伝子が受け継がれていることなどを学びました。
講習会にはプロの料理人も参加しています。西澤茂巳さんはステーキレストランの店長で、毎年、地元の中学生に但馬牛のステーキ給食を振る舞っています。
講習会は今後9月末までに4回開かれ、但馬牛とほかの地域の黒毛和牛の味を比較したり、但馬牛の飼育によって生み出された地域の環境や文化について学ぶ予定です。